top of page

Henna

ヘナ(HENNA)は、中東、インド、西アジア、北アフリカなどの乾燥した熱帯に生育するミソハギ科の植物です。

葉に含まれるローソニアという色素がたんぱく質に反応して発色するため、古くから染料や顔料として活用されてきました。
日本では、指甲花(シコウカ)、爪紅木(ツマクレナイノキ)と呼ばれ、江戸時代に女性がマニキュア代わりに爪を染めるのに使われていたそうです。

古代エジプトでは女王クレオパトラが髪、爪、唇をヘナで染め化粧をし、さらに魔よけや呪術的な意味でも使用していたという言い伝えがあります。
約5000年も前のミイラにはヘナの痕跡があることが確認され、ミイラを包む布もヘナで染められていました。

古代インドにおいてはヘナは医薬品として扱われ、アーユルヴェーダ(伝承医学)では殺菌、消炎、老廃物を排出する効果のあるハーブとして現代でも漢方薬のように使用されています。
美と幸運を司る女神ラクシュミーが最も愛する植物としても崇められ、幸運を運ぶ植物と信じられています。

Henna Art

ヘナアート(HENNA ART)は、古来から親しまれている、天然ハーブのヘナを使った肌にとても優しいボディペイントです。
日本では、まだあまり馴染みがありませんが、ヘナアートが伝統文化として根付いている地域では、様々な呼び方があります。
インドではメヘンディ(MEHNDI)と呼ばれ、ヒンディー語で「ヘナで肌を染める」「ヘナで肌に模様を描く」ことを意味します。

ペインティングするデザインは文化圏によって様々な意味がありますが、国や宗教、デザインは違ってもどの地域にも共通しているのは、ヘナアートには魔よけや幸運を運ぶ力があると信じられてるということです。
アラビックでは、流れるような大胆な花柄、スパイラル、ツタ などのデザイン、インドでは、独特で複雑なレース模様、ペイズリー、孔雀、蓮の花などのデザインがポピュラーです。

ペインティングに使用するヘナは、ヘナの葉を乾燥させて細かく粉砕し、パウダー状にしたものを使用します。
一切添加物を加えないナチュラルなヘナパウダーは粒子が細かく、きれいな明るいグリーン色で抹茶や薬草のような香りがします。
お茶の葉と同じように、ヘナの葉にも良し悪しがあり、新芽を摘んで乾燥したものが一番品質がよく、ヘナアートに使うのが最適です。
原産地やその年の気候、採取時期、鮮度、保存状態などによっても品質は変わってきます。

ペインティングの方法は、ヘナパウダーを水などで溶きペースト状にしたものを肌に描いていきます。
そのまま数時間ほどおいて乾燥させ、乾燥したペーストをとると肌に色が定着しています。
はじめはオレンジ色に染まりますが、時間が経つにつれて濃い茶色へ変化していき、その後、新陳代謝に伴って2週間前後で消えてなくなります。 
天然ハーブを使用することにより、ヒーリング効果、リラクゼーション効果が体験できるのも人気の理由のひとつです。​

bottom of page